2009年10月11日日曜日

軍民一体の平和構築は平和を創造するか?~アフガニスタン「復興支援」を再考する~  

〈NGOと社会〉公開シンポジウム 第5回
軍民一体の平和構築は平和を創造するか?
~アフガニスタン「復興支援」を再考する~  


 2001年10月7日のアフガニスタンの空爆に始まった、対テロ戦争の勃発から丸八年。戦争は「テロ」を無くすどころか、より混沌とした世界へと私たちを引きずり込んできました。

 アフガニスタンにおいては、一度は政権を明け渡し、地下に潜ったタリバーンが徐々に勢力を回復し、首都カブールを再び制圧しかねない情勢になっています。こうした状況の中で、鳩山新政権は11月の日米首脳会談までにインド洋における給油活動に代わるアフガニスタンへの「民生支援」の具体案を取りまとめると発表しました。

 しかし、対テロ戦争と一体化したこれまでの復興支援に対する総括と反省の声は、残念ながら何も聞こえてきません。内戦による荒廃と混乱からアフガニスタンの本当の平和を取りもどすために、日本政府、市民社会、そしてNGOはこれからいかなる役割を果たすべきか? アフガニスタン現地において人道・復興支援に長年取りくんできた二つのNGOが、最新の現地情勢と米国の動向の分析を交えながら、発言します。

■ 日時  2009年10月24日(土) 14~17時
■ 場所  大阪経済法科大学・東京麻布台セミナーハウス
     東京都港区麻布台1-11-5 TEL 03-3582-2922
     地下鉄日比谷線 神谷町下車(E1出口)徒歩3分・都営大江戸線 赤羽橋駅下車 徒歩8分
    (地図→http://kenshu.e-joho.com/azabudai/map.html
■ 発言  福元 満治 (ペシャワール会・事務局長)
     「アフガン復興に必要なもの――26年間の支援活動で学んだこと
     高橋 清貴 (日本国際ボランティアセンター[JVC])
     「オバマ政権のアフガン政策を考える――NGOはどう動くべきか
■ コーディネータ  中野 憲志(先住民族・第四世界研究)
■ 参加費  500円(予約不要)
■主催  〈NGOと社会〉の会

****〈NGOと社会〉ニューズレター第5号 10月7日発行
(http://www.shinhyoron.co.jp/blog/?page_id=1697)
◇ 「戦争のテロルと平和のテロル」 中野憲志
◇ 「人災(戦乱)と天災(旱魃)の荒野で用水路を拓く」 福元満治
◇ 「日本はアフガニスタンで「平和構築」を進める資格と能力があるだろうか?」 高橋清貴
◇ 「バンドーラは悲しい味がする――占領下における開発援助の不可能性」 清末愛砂
◇ 書評・『人道的帝国主義』(ジャン・ブリクモン著) 藤岡美恵子

※シンポジウム・ニュースレターの問合せ先:
新宿区西早稲田3-16-28(株)新評論・編集部内〈NGOと社会〉の会
(TEL:03-3202-7391/FAX:03-3202-5832)